昨日、令和3年度俳人協会四賞の授与式がありました。
今回受賞されたのは以下の方々です。
第61回俳人協会賞 津川絵理子さん 句集『夜の水平線』(ふらんす堂)
第36回俳人協会評論賞
西田もとつぐさん『満洲俳句 須臾の光芒』(リトルズ)
根本文子さん『正岡子規研究ー中川四明を軸として』(笠間書院)
(第45回俳人協会新人賞(該当なし))
写真右から、津川絵理子さん、西田裕子さん(もとつぐ氏夫人)、根本文子さん。
皆様おめでとうございます。
(式の様子は、俳人協会のYouTubeで見られるようになるそうです)
『満洲俳句 須臾の光芒』著者の西田もとつぐさんは、今年5月13日にご逝去され、
残念ながら会場にそのお姿はありませんでしたが、裕子夫人がかわってご挨拶をされました。
これまで顧みられることが少なかった満洲俳句を、使命感をもって研究しつづけてこられた西田さんの思いや、
病床の西田さんに今回の受賞を伝えられたときのご様子などが語られました。
花束贈呈は、野平匡邦さん(昭和8年「京大俳句」創刊メンバーである野平椎霞氏のご子息)。
西田さんは、軍医であった野平椎霞の戦場俳句についても論考されています。
西田さんからいただいたお手紙には、また新しい満洲関係の史料が見つかったと書かれていました。
最後まで俳句史研究に情熱を注いでおられました。
改めてご冥福をお祈りいたします。